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暗黙のルールについて

暗黙の了解。暗黙のルール。そのメリットとデメリットから、現在の日本でのバランスの悪さについて。

暗黙のルールの必要性

個人的に分かりづらいものが多いので、あまり好きなものではないのだが、これはこれでなくては困るものである。

なんでもかんでも法律やルールでガチガチに決めてしまうことは不可能なわけで、ある程度のバッファやグレーゾーンは必要である。そしてそのグレーゾーンのルールを埋めるもの、つまり暗黙のルールというものは必要なものであるはずである。

暗黙のルールの問題点

しかしながら、今の日本では以下ような問題があるように思う。

  • 上記のように明文化しづらいからといって、それを盾にとり、明示したルールを決めないことがあまりに多い。
  • そのわりに運用時には、ときとして暗黙のルールが法律をも上回る扱いをされ、それを破ったときに強烈な非難を浴びることがある。
  • そして、暗黙のルールは、明文化されてないがゆえに、一度決まったルールの変更が困難である。

先に書いたように、すべてを事前に決めてしまうのは確かに無理がある。だが、今の日本におけるハイコンテクストを求めすぎる文化は、いくらなんでもデメリットが多すぎやしないか。

解決に向けて

つまりバランスを崩してしまった状態にあるように思う。どうにかもうすこし明文化したルールを増やしバランスを取ってほしいものである。

そもそも、今の日本のシステムは「曖昧なルールを作って恣意的に運用する」のがデフォルトである。これではもはや法治国家なのか疑わしいところがあると思っているが、残念ながらそういうものになってしまっている。

政財界のお偉いさんが概ねこの調子なので、回復は困難であるとは思ってるが……それでも少しずつでいいのでなんとかしたいところである。