「nasne」は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)から発売されているネットワークレコーダー兼NASです。NASというのはLANでつないで使うメディアストレージです。
と書くと、何かややこしいもののように思うかもしれませんが、TV録画機にファイルサーバー機能も付いたものです。
一般的に売ってるTVレコーダーはBDドライブも付いているため割高なものが多く、ひとまず録画して見れればいいという方にはこちらのnasneが値段も安くお奨めです(ちなみに単独ではできませんが、対応機種をお持ちの場合はBDやDVDへの焼き出しも可能です)。
また、ただ安いだけではありません。
【良いところ】
- PS3,PS4,PS Vitaから使える「torne」というアプリケーションが使いやすくかつ高速です。これの使い勝手の良さが特に大きな特徴でしょう。
- また、TV以外ですと、かつてはSONY製のものでしか視聴できなかったのですが、ついに2014年7月末にiOSとAndroid用のアプリケーションが出ました! iPadなどのタブレットやスマホからも録画設定や視聴できます(現在はもうSONY製に限らず視聴可能です)。
- 録画されたものに限らず、iPadやスマホからnasneのチューナーを通して、現在放送中のTVを視聴することも可能です(iOS用のアプリケーションが別途必要です)。
- iPadなどのタブレットやスマホなどに録画を持ち出し可能。
- さらに2014年9月25日のアップデートで外出先からのリモート視聴にまで対応しました!
- また、先に書きましたが、TVレコーダーとしてだけではなく、NAS、ファイルサーバーとしても機能します。家庭内LANでのファイルを共有も同時にできます。
【良くないところ】
- iPadやスマホから録画設定をできるようになったとはいえ、こちらはまだまだ使いづらい箇所が多く、PS3、PS4、PS VITAのいずれかをお持ち出ない場合は扱いづらいかと思います
- (逆にお持ちの場合は、先に書いた使いやすいユーザインターフェイスのアプリケーションで操作できます。またパソコン用には「PC TV with nasne」という別売りアプリケーションもあります)。
- 外付けのHDDは、nasne1台に対して1台ずつまで。USBハブは使えません。
- 録画数制限があります。HDD容量があっても1000個までしか録画できません(ただしnasneを買い足すことにより増やすことできます)。
- データ放送に対応していません。ですので投票機能などを使うことができません。(追記)
【例】
例えば、うちではnasneを2台3台使っています。うち1台には外付けHDDを付けてあります(もう1台もそのうち増設予定)。すべて外付けHDDを付けました。ちなみにPS3にtorne&nasne2台3台という編成です。やろうと思えば、4番組同時録画可能。
(ここでいう「torne」は上記で説明したアプリケーションではなく、こちらも録画機器(通称「黒い箱」)のことです。ただし現在生産中止)
現行の内蔵HDDは1TBになっていますが、初代nasneは500GBでした(製造中止)。今買うなら、そんなに値段差もありませんし、1TBの方がお奨めです。
さらに詳細な仕様を知りたい方は
http://nasne-wiki.net/index.php (nasne(ナスネ)まとめwiki)
このサイトが詳しいのでお奨めです。
iPadなどiOS(やAndroid)から視聴する場合の注意点などはこちら。