加湿器の種類と選び方

空気の乾燥する季節になってきました。乾燥は喉に悪く風邪やインフルエンザなど、体調を崩す原因にもなります。

体感温度は実際の温度だけでなく、湿度による影響も大きく、人間は湿度を正確に感知するのは難しいものです。そこで湿度計をお持ちでない場合は、冬に向けてまず湿度計を買っておくことをお奨めいたします。

気温にもよりますが、冬場に湿度が40%を切ってるような場合は加湿器をつけた方が良いかと思います。

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さて、話がちょっと逸れましたが、加湿器のご紹介。

加湿器は大きく分けて3つの仕組みがあります。加えてその3つのうち2つを複合したハイブリッド型もあります。

まず、水を沸騰させて湯気を出すスチーム式、風を送って水を蒸発させる気化式、水を細かい粒子に分解してしまう超音波式の3つです。

それではそれぞれの特徴、メリットデメリットをご紹介いたします。

【スチーム式】

単純に水を加熱して、お湯を沸かすタイプです。

【良いところ】

  • お湯を沸かすため、加湿力が高く、即効性がある
  • 水を常に加熱するので衛生的
  • 最も安価

【良くないところ】

  • 消費電力が多少大きい(といっても200~500W程度)
  • 吹き出し口が熱くなるので、お子様や要介護のお年寄りがいらっしゃる場合は置き場所などに注意が必要
  • お湯を沸かすのと同じなので、ボコボコと音がする
  • 内部に水垢が貯まるので1ヶ月に1回程度の掃除が必要なものもある(ポット用のクエン酸洗浄だけでOK)。

一見、欠点も多いように思えますが、安価かつ衛生的でハイパワーなので最もお奨めのタイプです。

【気化式】

水でしめらせたフィルターにファンで風を送ることによって加湿するタイプです。

【良いところ】

  • 加熱しないので熱くならない
  • スチーム式に比べると消費電力が少ない(15~30W程度)

【良くないところ】

  • 単純に送風するだけなので、パワーが少なく、急な加湿は出来ない
  • 定期的にフィルターの掃除が必要(スチーム式と違って雑菌が繁殖する可能性があります)
  • 送風ファンの音がする

単純な気化式は日本製ではあまりません。ほとんどが海外製でデザイン重視のものが多いように思います。

効果に関しては、極端なことを言いますと、塗れタオルに扇風機やサーキュレータを当てるのとあまり効果は変わらない程度かと思います。

【超音波式】

超音波振動によって水などを細かく破砕して、空中に吹き出すという仕組みです。

【良いところ】

  • 消費電力が少ない
  • 静音性が高い(ファンの音は多少する)
  • 加熱しないので熱くならない
  • インテリア性の高いものが多い

【良くないところ】

  • タンク内の雑菌も一緒に空中に放出するので健康被害が深刻になる場合も
  • さらに、水分中のカルキなども空中に放出されるため、テレビなどの電化製品に白いものが積もり、機械を壊す原因

一見メリットの多そうな「超音波式」ですが、デメリットがあまりにも大きく、よほどそれを理解してる場合を除いて買わないことを強くお奨めします。正直、デメリット表示なしに売られているのが不思議なレベルのものですのでご注意ください。

【ハイブリッド型】

「スチーム式+気化式」や 「気化式にヒーターを付けたもの」、「超音波式+スチーム式」など、いくつか種類があります。上記内容の通り、超音波式はデメリットが極めて大きいので、ハイブリッド型を選ぶ場合も超音波を使用するものは買わないことをお奨めいたします。

ハイブリッド型の中では、スチーム式+気化式がお奨めですが、単純なスチーム式に比べると、そこそこ高価なものが多いです。

【まとめ】

私が最もお奨めなのが安価かつ衛生的なスチーム式ですが、値段の折り合いが付くならスチーム式+気化式のハイブリッドもありかと思います(ただし気化式のメンテナンスのめんどくささはついてきますし、値段も上がります)。

余談ですが、メンテナンス性を考えると空気清浄機と一体化した加湿器よりは単独の加湿器を別に買った方が良いかと思います。空気清浄機と一体化しているタイプは一見便利そうなのですが、構造が複雑で、分解して洗うの場合に手間がかかるものが多いです。結果、不衛生になりがちで、お奨めできません。

また、加湿器だけでなくアロマディフューザーも基本的に同じ仕組みをしています。こちらも超音波式は買わないように注意しましょう。

続編:

スチーム式加湿器の種類と選び方


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続編にも書きましたが、お奨めのスチーム式加湿器です。

(初版  2014年11月8日 @ 15:11  改訂)

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